「楽しい人生のイメージといったら、毎日笑顔で自然と踊り出してしまうような、そんなものじゃないと思う。むしろ、しかめっ面に近いとでも言おうか。」(p.29)
イ・ランさんのこの一文、わかるなぁ、こういうこと言ってほしかったなぁと思って、書き出したい、と思った。思って、そうしてみた次第。


by geroken | 2019-02-13 18:08 | 日記 | Comments(0)

「吹上奇譚」

久しぶりのよしもとばななさん。切り取って渡されたとしても、ばななさんの文章ってわかると思う。昨今の作品にはいろいろと思うところあったけれど、10代の初め、新しい読書の風景を見せてくれた作家さんなので、なんだかんだ離れられずにいくんだろうな。山田さんとかね、江國さんとかね。書き留めたい言葉がいろいろあったのに、書き留めぬまま。それぞれが、それぞれの「花束」を、毎日増やしていったらいいのだと思う。
数にとらわれたくはないけれど、やはりたくさん売れているというのはすごいことだ。あの人もこの人も同じ本を読んでいるなんて、すごいことだ。しかも、読んだ年齢も、読んだシチュエーションも、読んだ感想も様々だなんて、すごいことだ。そんな当たり前のことに、めまいを覚える。

by geroken | 2019-01-31 17:31 | 日記 | Comments(0)

御伽草子

Twitterのタイムラインで、センターに出題された古典が話題になっているらしいと目にして、気になって、新聞から拾って読んでしまった。しょっぱなから「あさましけれ」の口語訳を間違っていて、受けなくてもいいダメージを受ける。それにしても、古典はいいな。古語は美しい。久しぶりに古典を読み解くのが楽しかった。あんなにもう二度と解くことはないと思っていた、センター試験。好奇心が勝ると、案外あっさりと向き合えるものだなぁ。
けれども、確かに美しい物語だけど、これがなぜ?話題に?と思ってよくよく調べてみたら、、そういうことですか、、。
出典は「御伽草子」の「玉水物語」。時代は室町。


by geroken | 2019-01-26 17:46 | 日記 | Comments(0)

うしろめたさの人類学

人類学って、自分の苦手なことばかり詰まってる。文化人類学的思考をはじめると、物事を素直に受け取れなくなるし、自分の嫌な面とも向き合わないといけなくなるし、すごくすごく疲れる、だから、離れたんだ。なのに、どうしようもなく惹かれてしまって、結局、今日もページをめくってしまう。「残念だったな。それが文化人類学なんだよ。」って嬉しそうに笑う先生の顔が浮かぶ。

「市場や国家を否定する必要はない。過度な批判はむしろ市場や国家を、自分たちの手の届かない「怪物」に仕立て上げてしまう。自分たちがその手綱を握っていることを意識しながら、一人、ひとりの越境行為によって、そこにあらたな意味を付与し、別の可能性を開いていく。それが重要だと思う。」「うしろめたさの人類学」松村圭一郎(p.188)

by geroken | 2019-01-21 22:00 | 日記 | Comments(0)

読書体験

梨木香歩さんの話をする。もう敬愛を通り越して、畏怖の念すら感じる存在なのだと言いながら、そんな、読書体験ってほかにあったかな、と過去を振り返る。
ぱっと出てきたのは、佐々木中さんの「切り取れ、あの祈る手を」。ああ、なんにも不安になることなんかなかったんだって。読んでも読んでもわからないのに、底知れぬ安心感に満たされながら、佐々木さんの文章に心臓がばくばくして押しつぶされそうだった。
それから、いがらしみきおさんの「I」。なにがすごいって、「ぼのぼの」と同じメッセージを放っているのに、どうしてここまで違う表現ができるの?!一体、どんな頭の中になっているんだろうって、、脱帽。
梨木香歩さんは、やっぱり「ぐるりのこと」。あんなに、すがりつくように文字を追いかけたのは、初めてだったなぁ。あのときの、どうしようもなく心細くて泣きそうだった時間、、ずっと忘れないだろうと思う。一瞬は、永遠。

by geroken | 2019-01-17 17:33 | 日記 | Comments(0)

新泉社の方に、「斉明天皇の石湯行宮(いわゆのかりみや)か」という本を教えてもらう。斉明天皇に同行した額田王の歌碑が、うちのすぐ近くの郵便局にあって。三津に引っ越してきたころに、気になって最初に調べてたのがこの歌碑についてだったなぁ、、と、まだ町全体が「はじめまして」の空気を放ってきていたあの頃のことを思い出した。「石湯行宮」は、どうやら久米にあったらしく、私は久米の温泉が大好きなので、さもありなんと思う。伊予の地は、道後温泉のおかげで聖徳太子の時代の頃から重要視されていたそうで、こんな島国が、こんな離れた場所が、スルーされなかったなんて、、温泉最強説!が私の中で再びむくむくと。というのも、祖父の家が温泉地にあるので、祖父の家のお風呂は、温泉なのです。小さい頃は、大人たちが口々に「極楽だ」「最高だ」「なんて贅沢なんだ」と騒いでいるのを、なにがそんなに・・と眺めていたけど、もう、いまやしみじみわかる、、温泉最高!毎日温泉に浸かれたら、だいたいのことはうまくいくんじゃないだろうか。そう、だからね、伊予の地に温泉があったということは、とても重要なことだったんじゃないかと、ふつふつと考え中。
by geroken | 2019-01-05 21:45 | 日記 | Comments(0)

三津浜にこんな作家さんがいるんだと、去年は日本推理作家協会賞を受賞したんだと、いつも我がことのように嬉しそうに熱弁してくれるOさんにつられて、宇佐美さんの本をこつこつ読んでいる。今年最初は、「熟れた月」と「角の生えた帽子」を。12月には、近所でサロントークが開かれたので、初めてご本人にお会いして。賞を受賞するまでの経緯に涙ぐみそうになり、それぞれの作品の創作の裏側を知ってより愛着が沸き、やっぱり一冊はお取り扱いしよう!と帰って早速発注しました。(でも、お取り扱いできない出版社も多い。)
「私はこんなぬるい小説は書きたくありません!」。言い放った宇佐美さんは、かっこいいと思う。
改めて、日本推理作家協会賞の受賞歴を調べてみたら、、そうそうたる人、作品、、私、結構、読んでるなあ、、。久しぶりにミステリー小説、推理小説への読書欲を抱かせてくれた作家さんです。といっても、宇佐美さんの小説は、ミステリー小説とも推理小説とも言えない、そうだなあ、”怖い”がベースにあるんだけど、ただ”怖い”だけにとどまらず、しっかり歴史も絡んでいて、ちょっとファンタジーも混じっている、そんなお話。

by geroken | 2019-01-03 21:29 | 日記 | Comments(0)

かがみの孤城

辻村深月さんの「かがみの孤城」を一気に読む。森絵都さんの「みかづき」を読んだときにも思った。いまを生きる10代に向けて、小説家が今持っているすべての力を出し切って放たれた物語の強さ、、。力強く手を引いてくれている。届け、と願う。自分が10代の頃に、本にはとても支えてもらっていたので(今もだけど・・)。この層に向けた本が、熱く火を放っているとね、嬉しくなります。どの層向けとか・・本にはないのだけどね。

by geroken | 2018-12-27 17:43 | 日記 | Comments(0)

飯川雄大さん

飯川雄大さんのZINE「IMPULSE AND THINGS AROUND」。ここが、いいな、こういうことをしている人、いいな、と思って、買う。

『私がプロジェクトを通して、鑑賞者と考えたいことは、第三者に自分の体験や感動を伝える時、
色や形、大きさ、場所などは重要ではなく、むしろ、そこから欠落してしまった「衝動」や「驚いたり面白いものを見つけた時、何が大事か」についてです。』

これからの自分を支えてくれるのは、LIVEでしか感じ得ないその時の衝撃。写真にとらなくても、SNSにあげなくても、自分で味わえばいいそれを、伝えたくて写真に文字にしてしまう。とりこぼさずに伝えるなんてできなくて、体感してもらいたくて、来て、来て、と叫ぶ。みんながそう叫びたくなるモノを、抱えてるから。それらが交わればいいのに。違う、交わらなくてもいい、、って思う、けど、そんなことはない。やっぱり。伝えたい。

by geroken | 2018-10-26 21:32 | 日記 | Comments(0)

約束された場所で

村上春樹さんの「約束された場所で」を読み終える。タイトルはマーク・ストランドの詩から。最後の河合隼雄さんとの対話がとてもよかった。「善と悪」「説明がつかないこと」「バランス感覚」、、ひとつひとつ今まで読んできた書籍のことも思い返しながら読んでいくと、唐突に『戦前の「満州国」の存在に似ているかもしれない』と!ここ数日、従兄がまとめてくれた祖父の記録を、満州国の地図と突き合わせながら少しずつ読んでいたところで驚く。読書はこういうことがいきなり起こるので侮れない、、すべては繋がっているんだなぁと思う。祖父の記録は、いかんせん地名と場所が一致しなくて、なかなか読み進められていなんだけど、、がんばってみよう。
by geroken | 2018-10-24 18:14 | 日記 | Comments(0)