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うしろめたさの人類学

人類学って、自分の苦手なことばかり詰まってる。文化人類学的思考をはじめると、物事を素直に受け取れなくなるし、自分の嫌な面とも向き合わないといけなくなるし、すごくすごく疲れる、だから、離れたんだ。なのに、どうしようもなく惹かれてしまって、結局、今日もページをめくってしまう。「残念だったな。それが文化人類学なんだよ。」って嬉しそうに笑う先生の顔が浮かぶ。

「市場や国家を否定する必要はない。過度な批判はむしろ市場や国家を、自分たちの手の届かない「怪物」に仕立て上げてしまう。自分たちがその手綱を握っていることを意識しながら、一人、ひとりの越境行為によって、そこにあらたな意味を付与し、別の可能性を開いていく。それが重要だと思う。」「うしろめたさの人類学」松村圭一郎(p.188)

by geroken | 2019-01-21 22:00 | 日記