アルテリ五号 届きました

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おおきな存在でした
朝 目が覚めたら 石牟礼さんのいない世界になっていました
生前に もっともっと近づいていなければならなかった なのに
亡くなられた途端 近くに感じられるような気もするから不思議です
身体から自由になったのだから 当然なのでしょうか
それでも やはり生前に・・・もっと もっと でした

まだまだ足りないことだらけの私は どうやったら 届けられるのだろうかと
頼りなくふらふらと佇むばかりですが

ただただ 読んで 引き継いでゆくしかないのだと思います

過去のことなどなにもないのだと
文学は なによりも 強いのだと
けれども 強さの誇示がしたいわけではないのだと、、
ひとりでも多くの人に 手渡せますように

ご冥福を心よりお祈り申し上げます





「石牟礼道子さんが亡くなられた。現代日本で最も大きな問いを生きた書き手の一人であり、真の意味における闘士だった。哀悼の意を表そうとする者は、祈りと共に、その書物を読むのがよい。そして読み続けるのがよいと思う。人は死の後も消えることがないとは、この稀代の詩人の確信だったからである。」
(若松英輔)

橙書店blog → 


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by geroken | 2018-02-20 15:52 | お知らせ | Comments(0)

阿蘇

2017.11.11〜13
久々々に 阿蘇に 帰りました

ススキは見事にみんなぽわぽわで
一歩 遅かったね
遠いんです 愛媛
銀世界という言葉は ススキにも使うものだったのかと知ったのは阿蘇でした






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ああ だめだ もう むりだ と何度砕かれたかわからない
だけど 災害が憎いんじゃない
もっと そのすぐ後にやって来る 人が人を不自由にするものが いや です





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大分の望月通陽さんのミュージアムにも寄ることができました





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by geroken | 2017-12-26 15:39 | 日記 | Comments(0)

春を恨んだりはしない

「春を恨んだりはしない」



何度も 繰り返してる言葉
繰り返しながら 眺めてる
繰り返しながら 踏みしめて歩いてる

ヴィスワヴァ・シンボルスカの詩「眺めとの別れ」の冒頭部分

地震 ではなくて
その後でやって来る 人を不自由にするもの
人が人を不自由にするものが 私はきらい
きらいって強い言葉だな って思いながらも そう、思う

今年の春も とてもうつくしくて
ありがとう と
なぜだか ごめんなさい て気持ちもすこし 入り混じります






またやって来たからといって
春を恨んだりはしない
例年のように自分の義務を
果たしているからといって
春を責めたりはしない
・・・
(「眺めとの別れ」ヴィスワヴァ・シンボルスカ)



うつくしいものの話をしよう。
いつからだろう。ふと気がつくと、
うつくしいということばを、ためらわず
口にすることを、誰もしなくなった。
そうしてわたしたちの会話は貧しくなった。
うつくしいものをうつくしいと言おう。
・・・
(「世界はうつくしいと」長田弘)


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by geroken | 2017-04-13 08:50 | 日記 | Comments(0)

ひとり

「ひとり」という「個」の存在、
ふたり や さんにん じゃないと認められないんだろうか、
目の前にいるのがひとり なんだったら、ひとり なんじゃないだろうか、
ひとり が ひとり で 存在しとったらいかんのんかな。

聴きたいのは、聴いてほしいのは、目の前、のひとり、の今、の人間の話、、、






広島の原爆孤児の方の話を聞いた。

語れない言葉。
声になれなかった言葉。
埋もれてしまった言葉。

口を閉ざした人、
語らないでほしいと願う人、
それでも語ることを始めた人。

熊本が、九州が、揺れたとき、なにをどうしたらいいのかわからなかった、ぐちゃぐちゃだった。

坂口恭平さんが、「いまはこれまでに力をつけてきた人間しか行動できない」て言っていて。ほんとにその通りだと思った。

そんな中で、「声」を集め始めた文化人類学者たちがいた。
私は、その行為が、いちばん、しっくりきたんだ。




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by geroken | 2017-01-24 16:31 | 日記 | Comments(0)

アルテリ のこと

こういうこと書くの 苦手です。
なんで苦手なのか、、よくわからないけど、
誰かが「"チャリティ"というのはセンシティブな言葉だ」とおっしゃっていて、
うん、たぶん、そういうことなんだろうなぁ、

でも みなさんから頂いたお金なのでちゃんと報告せねば。

2016年2月22日生まれの「アルテリ」という熊本の文芸誌があります。
熊本市にある「橙書店」という本屋さんから生まれた文芸誌です。
蛙軒に入荷した「アルテリ」が完売しまして、その売り上げを全額、橙書店に寄付させていただきました。
橙書店の店主、久子さんを通して、
アルテリ関係の被災された方々の元へ渡ります。
事後報告になりましたが、、
「アルテリ」が入荷したのは2月だったので、その頃はこんなことになるとは、、で、
いろいろとまとまらない日々だったけど、ブックマルシェの頃に、こうしよう、と決めて、10冊完売した時点で、寄付させていただきました。

「アルテリ」とは、「職人の自主的な共同組織」を意味する言葉。。この言葉だけでもう、、ね。





ちょっとだけ、、橙書店やアルテリ、震災のこと。

学生時代を過ごした熊本で、好きなカフェの一つだった「orange」。
狭い路地に、白い壁に、しらたまちゃん。ブラッドオレンジジュース。
しばらく経って、orangeの隣に「橙書店」という本屋さんが併設されて、
当時からカフェに置いてある本も好きなものばかりだったから、
わぁ なんて そんな 素敵なことが・・・!と、
愛媛に来てからも、熊本に帰るたびに寄っていた場所。

もちろんお店の方とは全然話さないし、
向こうはこっちがわからないと思うんだけど、
勝手にものすごく親近感のある場所で。。
「アルテリ」が生まれたとき、こんな時代に文芸誌が生まれること、
ほんとに、ほんとに、嬉しかった。
京二さんの言葉を読むだけで、泣きそうになった。


そう、そして、九州で、震災。

大事な故郷、九州。
去年、とても濃い濃い旅をした熊本。

なんだか、ほんとうに、たいへんで。

さっさと前をむいて自分にできることをしよう!動こう! というのも違って、
なにも言わずに当たり前の日常を粛々と送ることが大事 というのも違って、

ただただ 揺れていること、
揺れているひとつひとつの家の中に人がいること、
寒さ
暗さ
不安
そういうこと ひとつひとつ じわ じわ と 身体中にまわっていくようで、
それら ひとつ ひとつ を 感じ取って、
どうしようもなく悲しくて、

無事でよかったね て最後まで言えなくて、
よくないよね、こわいよね、寒いよね て泣いて、
友だちの声を聴いても、思い出しても、悲しくて、

ただただ そういう日々でした。


だいぶ動揺したけど、
真っ先に、なにか出来ることがあればするよ、て言ってくれた人がいたから、
立て直せたのかな、、

私が熊本と繋がっていることを知ってくれている人がいること、
同じように熊本を心配してくれている人がいることが、
何事もなかったかのように過ぎて行く時間のなかで、
遠い地に来ていることを痛感せざるを得ない私を、支えてくれました。

「アルテリ」があって、よかったなぁて思いました。
「アルテリ」を売れる自分になっていて、よかったなぁて思いました。

「アルテリ」を置いているだけで、あ! てわかってくれる人がいて、
欲しいて言ってくれる人がいて、
新しく知ってくれる人がいて、
救われている、、のだと思います。

そうしてまわりを見渡して、こんなに天災が何度も起こっても、
なんてむずかしい世の中なのだろうと思います。
全部ぜんぶ、繋がっているのに。
もっと、ころっと、うまくいかないものか、、。

それでも、私には本があって、音楽があって、
ありがとうてたくさん思う。



て、書いてるそばから今日もアルテリが売れました。
「アルテリ」再入荷していますので、よろしくお願いします。
来週も火・木・金、開いてます。
4月と5月のイベントのこと、ライヴのこと、書きたいことはたくさん、、
あ。ミチルさんのハンコのことも、、
そうそう、尾道に行ったし、愛知も行ったし、、
また、今度。





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by geroken | 2016-06-03 15:37 | 日記 | Comments(0)

阿蘇

阿蘇を歩いた。
さっきまで友だちと会っていたのに、今はこんなところをリュック一つ背負って一人で歩いてる。
道もよくわからず、あとどれくらい歩けばいいのかもわからず、ただただ歩く。
こういうことって、なかなかないなぁて思った。
ら、通り過ぎた軽トラックが、ぐおんってバックしてきて、「風流?」て聞く。
「そうです!」て言ったら、荷台に乗せてくれた。
石焼き芋屋さんらしくて、「火傷しないように!」って。

明朝、6時には出発したのかなぁ。
まだまだ暗く、雨が降りしきる中、歩いてバス停を目指す。
濡れながらバスを待っていたら、女の人が「置き傘だから」って傘をくれた。
「風邪ひきますよ」って。
嬉しかったなぁ。ありがとうございました。
(帰ってから見事に風邪引いて寝込む。)

歩いたことと、待っていたことが、なんだかすごく残ってる。









”思うに、歳をとるにつれ
人に必要となるものはふたつ、
歩くこと、そして詩だ。”

「最後の詩集」長田弘


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by geroken | 2015-02-28 16:46 | 日記 | Comments(0)

文化猫類学サロン

11月に、私はやっぱりブリコラージュに惹かれるんだな、レヴィ=ストロースは偉大だな、文化人類学って必要だなって思いが頂点に達し、
12月に、よし、先生に会いに行こうって、決めて、
1月に、卒業以来初めて、研究室のドアを叩いた。

(緊張し過ぎてドアの前で逡巡してたら、センサーライトが暗転して心が折れて引き返し、いやいやここまで来たんだから!勇気が大切って教えてもらったでしょう?って自分を叱咤して、やっとかっと。)

ドアを開けて名前を名乗ると、「ああ、猫のね」ってあっさりと。
え、私、昨日までここにいたっけ?と思ってしまったよ。
「おもしろい本があるんだよ、今度、イベントしようと思っててさ。
参加したらいいんじゃない?」
まるで10年前の続きのようにぽんっと本を手渡されて。
「参加します」
って言っちゃった。

手渡された本は、ジャン=クロード・レーベンシュテインの「猫の音楽」。
”理解はできないけど、受け容れる”
梨木香歩さんの本に出てきた言葉。
去年、何度心の中で繰り返したことだろう。
そこから少し進んで「語る」ということについて考えていた私にとって、読めてよかった一冊だった。

その本を抱えて二ヶ月後に再び熊本に飛んで、勇気を出して扉を開けて入った「文化猫類学」は、
普段はただ通り過ぎていたかもしれない人たちが、ふと立ち寄って同じ時間を共有し、集ってよかったという思いをみんなが密やかに抱きながら帰る、後にはなんにも残らない、さながら猫の集会のようだった。

やっぱり猫を通してこの世を眺めるのはおもしろいな。
なんだかもうずっと遠くに来てしまって、過去の私はいなくなってしまったかのように思っていたけど、私は確かにここにいて、学んでいたんだな。
久しぶりに大学のキャンパスを歩くと、過去の私には容易に会うことができたから、、
だけど、10年分成長して急にその場に乱入した自分がどこか異物であることも確かで。
過去の自分と今の自分が出会って、それを客観的に眺めるもう一人の自分がいるような、不思議な感覚。

それから、先生が友だちの坂口恭平さんに会わせてくれた。
恭平さんは、本当に不思議な人だった。
なぜってね、尊敬の念が全く沸いてこなかった、、、て、失礼か。違うんです。私はね、恭平さんの東京のワタリウムでの展示にも、著作にも、影響を受けている、と思っているし、恭平さんのTwitterの言葉に救われることもたびたびある。どんどん先に行っている人で、私がごちゃごちゃ考えているようなところには全然いなくて、それなのに、たまにこっちまで降りて来てくれて言葉を発してくれるから、ありがとうて思うときがたくさんある。
そんな人が、目の前に、現れて、話しているのに、この平常心はなんだろう!
近所の兄ちゃんがなんか面白いこと言ってるなって聴けてしまう、そこが、すごい人だなぁと思った、思ったんです、本当に。
恭平さんは徹底的に「個人」だ。
それって、なかなかできそうで、できない。
人は、つい群れてしまうものだし、同調意識を押し付けてしまったりするものだし、人の夢に乗っかったり、挙げ句神様扱いしてしまったりする。でも恭平さんは、そっかー!がんばってね!私も私でがんばるわ!て思わせてくれる。本当に、自分が楽しいから、自分が楽しいことをしているだけで、誰かが気づくことになったり、動き出すことになったりするなんて、それっていいなぁ って。

恭平さんは、
「なんか、書けよ」
「俺は、本を書くことしか興味がない」
て言っていた。

あと「働いた時点で 終わる」って。





そう、そう、場所は、くすのき会館でした。まさかね、再びこの部屋に入る日が来るなんてね。なにが起こるかわかんないね。大学のキャンパスでは、相変わらずジャンベが鳴り響いてた。

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by geroken | 2015-02-27 16:45 | 日記 | Comments(0)